一等は二等に比べてどれくらい難しい?【実技】
さて今回は前回の【学科】編に続き【実技】編です。
※以下の内容は一等・二等の基本に関わる記述です
最大の違いは・・・ATTI
ATTI・・・?分からない方の為に少し解説です。
ATTIとはAttitude(アティチュード)の略で「姿勢」という意味を持ちます。
昨今のドローンはGPSやセンサーによって姿勢を安定させる機能が備わっています。
しかし何らかの要件によってそれらが使用できない場面が発生する事があります。
この時ドローンの機体は安定性を失い、フラフラとした動きになります。
屋外で飛行させている場合は風の影響を大きく受けて何も操作しなければ機体は遥か彼方へサヨナラです・・・
機体のロスト→墜落という事態に落ちいります。
二等の実技試験内容はほとんどの演目を安定した機体で行いますが、一等の場合はこのATTI(安定しない)モードでの
試験になります。
一等・二等、飛行空域の違い
試験の飛行空域が全く違います。
二等は屋内での試験です(試験会場によっては屋外の場合も)
しかし一等は必ず屋外での試験になります。
屋外での試験のため風の影響を大きく受けます
なおかつ前述の通りATTIモードでの飛行になるため、常に機体を操作していないとあっという間に機体は風に流されて
不合格になってしまいます。
一等・二等、演目の違い
一等と二等は演目の違いがあります。
《二等》
- スクエア飛行
- 八の字飛行
- 異常事態における飛行
《一等》
- 高度変化を伴うスクエア飛行
- ピルエットホバリング
- 緊急着陸を伴う8の字飛行
詳しい内容はまた別の回で触れますが、このような違いがあります。
スクエア飛行と8の字飛行は詳細は違えども、どちらも共通して行います
大きく違うのは『ピルエットホバリング』があるかないかです
このピルエットホバリングはドローン操縦の中でもかなり難易度の高い項目になります。
ドローンを約20秒かけてその場で一回転させる内容ですが、スティック操作が体に染み付いてないと
出来ない演目になります。
実技試験の難易度は一等と二等の差はおよそ◯◯倍
詳しい数字はありません。
合格率の違いなどあれば良いのですが、公式な発表はありませんので
完全に私の所感ですが・・・
およそ10倍くらい難しいと思います。
二等の実技演目が出来る様になるまで仮に10時間飛行練習必要だった場合、
一等は100時間程必要になるかもしれません。
もちろん個人差はあると思いますが、それくらい難しいと理解頂けたらと思います。